ハーマンミラーの経営戦略

ハーマンミラー・Herman Miller社は米国の家具メーカー(本社:米国ミシガン州、President&CEO:ブライアン・ウォーカー)で、家庭用家具からオフィス用家具まで多くの名品を提供してきた会社です。
たとえば日本で座りやすい椅子を探すときには、必ず候補に上がるほどの知名度を持っています。
デスクワークが長時間に及ぶ人や腰痛などの持病がある人は、すわり心地が良くて腰に負担のかからない高機能の椅子が欲しいものです。 オフィス用なら機能性も必要でしょうし。
椅子の選択は、座り心地、疲れにくさといった実用性の他に、椅子が置かれる部屋や、周囲の雰囲気とバランスを持たせるためのデザインも大きくかかわってくるので、個人の好みが反映されるアイテムですから一概にどれがいいとはいえず、実物を見て、座って決めることになります。結局自分の体形、座っている時間などを頭に入れ、インテリアショップを回り一脚づつ試し座りをするのが一番になります。ウィルクハーン、エルゴヒューマン、ジロフレックス、レカロや日本製ではコクヨなどがあげられますが、そのとき必ず候補となるのがハーマンミラーです。価格がかなり高いのですが、ハーマンミラー社のものづくりは座り心地、疲労感、またデザインなどを考慮してトータルで価格に見合う成果が得られるという自信の表れなのでしょう。椅子といってもウィルクハーンのソリスFなども30万円を超えるものもありますから。
ハーマンミラー社は、業務用の椅子ではアメリカの空港で見かける3人掛けのベンチ、イームズ・タンデム・スリング・シーティングなども扱っていますが、単なる家具メーカーではありません。オフィスでの仕事環境、家庭生活上の勉強をはじめとしたくらし一般、医療、厚生施設現場などにおいて、環境全体を視野に入れた空間のコンサルティング活動を行っている点で世界的に名が知られているのです。それぞれの現場で提供されるインテリアソリューションによって多くの企業、個人がサポートを受けてきています。椅子をはじめとしたインテリア製品の製造だけでなく、それらを生かすための提案企画と独自のコンサルティングサービスが付加価値を高めハーマンミラーの信頼性を確固たるものにしていると言えます。その方針の基本は、ワークスタイルや仕事の内容の進化に合わせた、ワークプレースの進化という理念にあります。ハーマンミラーは環境と内容の変化を見つめ、そこで活動する人たちに快適な場を提供しようとしています。
最近の製品の発売には、ネルソンココナッツチェア(ジョージ・ネルソンのデザイン)用のネルソンココナッツフットスツールがあり、2007年12月より販売開始しています。
イームズプライウッドチェアは新色7色で同じく12月より販売開始しています。チャールズ・イームズ生誕100周年記念の一環事業です。イームズプライウッドチェアは MoMA(ニューヨーク近代美術館)の永久コレクションに選定されています。
フォレイチェア(エリック・チャンによるデザイン)を2007年9月から販売。高級木製家具を製造・販売するハーマンミラー社の関係会社、ガイガー・インターナショナル社(Geiger International)とハーマンミラー社が初めて共同で開発したエグゼクティブワークチェアで、2006年6月のネオコン(NeoCon、北米最大の家具見本市)で発表、銀賞を受賞したものです。
そして、ハーマンミラー社が照明器具分野に初めて投入したのがリーフライトです。画期的なインテリアライトとして世界中の注目を集めた製品ですので、次にこのリーフ・ライトの紹介をします。

世界初のLED採用リーフライト

リーフ・ライトは、ハーマンミラーとしては初めての照明製品です。色温度と 光量の調節が自由に調節できるようにしたことで、冷たい色と暖かな色との間を好みに応じて選んだり、読書や細かい作業など手元の作業内容に合わせて昼光に近い光にしたり、リラックスする時には夕日に近い光にするなど、単に明るさだけではなく明るさの「質」を求めた野心的なデスクライトです。ハーマンミラー社にとって初めてというだけでなく、インテリアライトとしても世界で初めてとなるLEDを搭載しているのです。
LEDというのはLight Emitting Diodeのことで、中村修二氏の青色LED訴訟が話題になったので思い出される方も多いでしょう。導電することによって発光する半導体素子で発光ダイオードと呼ばれます。中村修二さんは日亜化学工業の社員だった時の研究で青色LEDの製品を開発発表し、会社に対価支払の訴訟を起こし、一審で200億円の勝訴、2審途中8億円で和解し、現在カリフォルニア大学サンタバーバラ校の教授です。
この青色ダイオ@・フ電灯、蛍光灯に比べ格段に少ないこと、寿命も相当の長さが確保されることなどがあります。
ハーマンミラー社は独自の技術によりこのLEDを組み込んだ世界で初めてのインテリアライトとしてリーフ・ミラーを開発、販売にこぎつけています。色温度と光量を指の感覚的な調節でできるのですが、これを可能にしたのがウォームホワイトとクールホワイト全20個のLEDなのです。
リ=Aブレードの角度の調節、省エネルギー、リサイクルなどがあげられます。
2枚の支柱となるブレードの角度を変化させることによって、直接照明で手元を照らしたり、一方のブレードを閉じで間接照明にしたり、あるいはブレードを垂直に立てて壁などの対象物に光を当てるなど使用者のアイディア発揮されるイメージ豊かなインテリアライトになりました。
マイクロプロセッサを内臓したことで光の設定が記憶され、次回のライトを点灯は前回消灯時と同じ光で始まります。 放熱システムにも注意し、形、素材、デザインを組み合わせた独自の方法によって周囲に熱が発散することも抑えました。消費電力はLED搭載により40%も節減され、LEDの寿命は約10万時間、製品素材の95%が再資源化・再利用可能とされ、地球環境に配慮した製品となっています。省エネルギー、リサイクルはハーマンミラー社の 環境適合設計の理念に基づくものでこのリーフ・ミラーにも強く反映されています。

リーフライトのデザイナーと販売店

リーフライトをデザインしたのは米国を製作拠点とするスイス人のイヴ・べアール氏です。Yves Behar氏は、サンフランシスコにデザイン会社を1999年に設立、デザイン対象はパソコン機器、スポーツ、アパレル、靴、家具、照明など幅広く、2007年にはタイム誌が選ぶ「地球上で最も先見の明のある25人」の一人に選ばれています。
実用重視で現代的な母親と、感情表現豊かで詩的な父親のそれぞれの影響を受けたイブ・べアール氏は、このリーフ・ライトのデザイン開発においても、両親の二極を融合させることを心がけるというデザインポリシーを持って開発にあたり、テクノロジーと人間らしさの融合を目指したとされます。
ハーマンミラー・Herman Millerの本社は、米国ミシガン州にあり、President&CEOは、ブライアン・ウォーカー氏です。日本法人は、ハーマンミラージャパン株式会社で、本社:東京都品川区、代表:スティーブ・コックス氏です。
リーフライト製品についてさらに詳細な情報が欲しい方は下記にお問合せしてください。
ハーマンミラージャパン
TEL: 03-3444-7551
URL: www.hermanmiller.com/japan
ハーマンミラー ショールーム
〒141-0022 東京都品川区東五反田5-25-19 東京デザインセンター1F
TEL. 03-3444-9515
営業時間 [月〜金]11:00〜18:30、[土]12:00〜18:00(日曜、祝日は休み)
リーフライトの総輸入元は、 アテックス株式会社が行っています。
東京都渋谷区渋1-4-7 2F
TEL: 03-5766-5251
WEB: http://atexcorp.net/
販売店は、東京の都心では、
MoMA Design Store
東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE3F
TEL: 03-5468-5801
WEB: http://www.momastore.jp/
ギャラリー1950
東京都渋谷区恵比寿2-28-7
TEL: 03-3473-1950
WEB: http://www.g1950.com/
arenot渋谷店
東京都渋谷区渋谷1-4-12
TEL: 03-3400-9777
WEB: http://www.arenot.com/
arenot有楽町店
東京都千代田区有楽町2-7-1 有楽町マルイ8F
TEL: 03-6738-3600
WEB: http://www.arenot.com/
などがあり、その他宮城、福島、立川、名古屋、大阪、鹿児島にも販売店があります。

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